【よくある質問】「重要事項説明書」の大枠を教えてください
Q7.「重要事項説明書」の大枠を教えてください 売りたい・買いたい共通編
●説明前の基本的な確認
重要事項説明の説明者が確かに宅地建物取引士であるかをしっかりと確認します。説明者が宅地建物取引士でない場合は、不動産会社が法律に違反していますので注意が必要です。
●物件への基本的な確認
購入しようとする物件をしっかりと特定するとともに、所有権に影響する権利はないか、何らかの権利(差押・仮登記・抵当権・根抵当権等)が設定されている場合は、購入時には解消されるのかなどをしっかりと確認します。こうした確認を怠ると購入後に、自らの利用を制限されることがありますので注意しましょう。
●法令上の制限
無秩序な開発等の防止や、防災等の安全性を確保するために、不動産の利用には、法令により様々な制限が設けられています。極めて多くの法令の制限がありますので、すべての法律を理解することは難しいでしょう。そこでまずは、(1)建物の建築や建て替えの際に、どの用途の建物がどの程度の規模で建築することができるのか、(2)何らかの費用負担が発生することはないかなどをしっかり確認することにしましょう。
●道路やインフラに関する事項
道路などの各種インフラは、購入後の物件の利用に大きく影響しますが、全ての物件で当然に利用できるものではありません。
(1) 各種インフラの利用に何らかの制限はないのか
(2) 利用に当たって特別な費用負担はないのかなどを十分に確認することが大切です。
●その他物件に関する事項
不動産には様々な制限や留意すべき事項があります。ここに記載した項目に該当するものがある場合には、
(1)その内容
(2)物件の利用に関する制限の有無
(3)費用負担の有無
(4)その他の影響などを個別に確認します。
●マンション等の区分所有建物に関する事項
区分所有建物は、マンション住戸のように区分所有者の所有権の対象となる「専有部分」、共同の玄関・廊下・エレベーターなど区分所有者全員または一部の共有となる「共用部分」に分かれるなど、一戸建てと違って権利関係が複雑です。また、駐車場やトランクルームなどについて、特定の区分所有者にのみ使用を認める「専用使用権」がある場合もあります。区分所有建物は、多数の権利者と共同で物件を管理していく必要があり、管理規約等によって様々なルールが定められていることが多くなっています。よって、(1)どのような権利関係にあるのか、(2)建物の利用、管理、修繕などに関してどのようなルールがあるのかなどをしっかりと確認しましょう。
●契約条件に関する事項
契約条件のうち、特に重要な事項について説明を受けます。契約後のトラブルを避けるためにも、契約内容を十分に理解することが大切です。適切な契約条件であるかなど、気になることがあれば納得できるまで確認しましょう。
●その他の事項
その他の事項についても、該当する場合には、 (1)その内容 (2)購入後の対応 (3)その他の影響について個別に確認しましょう。
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