【連載第23回】週刊不動産経営『沖縄軍用地 投資のABC』
沖縄軍用地 投資のABC
第23回 下落傾向の市場で、価格が下がらない施設は?第2弾!
石川県能登地方を震源とする地震により、被害を受けられた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。6月3日も大きな揺れがありました。まだまだ落ち着かない状況と存じますが、一日も早く日常生活を取り戻せるよう、お祈り申し上げます。
はいさい。ユニバーサル・リアルティの玉岡です。本紙が6月「週刊不動産経営」に変更となって初のコラムです。この場をお借りして、新たな門出よろしくお願い申し上げます。
さて、前回第22回では、「下落傾向の市場で、価格が下がらない施設は?」というテーマで、返還の始まる「キャンプキンザー(牧港補給地区)」について、ご紹介させていただきました。前回のコラムを見逃した方は、当社ホームページの「ニュース」にバックナンバーを掲載しています。そして今回は、好評だった前回の第2弾として、キャンプキンザー以外の施設のひとつを紹介させていただきたいと思います。
ずばりその施設は「那覇空港用地」です。読んで字のごとく、那覇空港の一部が取引されています。一部の中には様々なエリアが存在し、滑走路・ターミナル・駐車場・駐機場・道路などに利用されています。そのため、現地を確認できる物件があることも、多くの軍用地と異なる特徴となっています。
那覇空港は、国内線と国際線の民間旅客機や貨物の他に、自衛隊が共同で利用している軍民共用の飛行場です。2020年には第二滑走路が供用開始され、国内空港の旅客数では、羽田空港に次いで第二位となっています。そのため、返還されるというリスクが殆どありませんので、その安心感が長期保有を目的とした方々から、圧倒的な支持を集めています。
また、「軍用地」という言葉から、基地の土地を購入するのは投資とは言え避けたい。との感情を持っている方からも、空港として利用されている土地であれば、心理的なストレスがなく、一般的な土地という感覚で購入いただいています。
ここまでのお話しを少し整理しますと、人気の理由は大きく3つ。
① 物件によっては現地を見られる可能性がある
② 空港として利用されているため返還リスクがほぼゼロ
③ 軍用地を買うという感覚ではなく空港用地を買う。
これら3つの要素を持つ物件は、数ある軍用地の中においても、この那覇空港用地だけです。その希少性から、売却に出る頻度が非常に低いため、ますますその人気が維持され「下落しない」というバランスが生まれています。「下落しない」ことから、沖縄の金融機関からの担保評価は、最も高いランクとなっています。
「下落しない」ため、投資商品として利回りは低くなりますが、購入していただいている方のイメージは、投資というより、相続対策や投資リスク分散などが目的です。前回のキャンプキンザー(牧港補給地区)のように、キャピタルゲインを狙ってひと儲け、ということは難しい物件であることはお伝えしておきます。
とは言え、この「那覇空港用地」に近接する米軍の「那覇港湾施設(那覇軍港)」は、2028年以降返還が予定されています。
この跡地利用に関して、さまざまな期待が寄せられていますが、返還後に土地の価値が上がった場合、那覇空港用地の借地料へ、良い影響を与える可能性も大いにあり、数十年という視点で楽しみな要素もあると考えられます。東京近郊で沖縄軍用地のことなら、ユニバーサル・リアルティまでお問合わせください。
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
#沖縄 #nisa #投資